恥ずかしいと思ってごめんね


『買ってしまった2』で書いた
帽子をコンビ二で買い物した帰りに
落としてしまった。

いつも行くコンビニに向かう時、
陽が照っていたので
UV対策でその帽子をかぶって行った。

出がけに玄関の鏡を見た時、
その時の服装には合っていないが
そこまでだし、
ま、いいかという気持ちで
かぶって行ったのだった。

店内では涼みたくて帽子を脱いだ。

買い物途中、
偶然、知り合いに会った。
軽く挨拶し、
会計を済ませ店を出る時
陽は照っていたのだがかぶらなかった。

服装に合っていないその帽子を
かぶった姿を
知り合いに見られたくないという
気持ちが働いた。
買い物袋に軽く入れ店を出た。

5~6分歩き家に着くと
帽子がなかった。

しばらくしてから通り道を探しながら
コンビニへ行ってみたが、
道路にも落ちていないし
コンビニで聞いてもなかった。

買い物袋いっぱいにお菓子などが入っていて
その上に乗せたので
ポロッと落ちてしまったのだろう。

知人に会い、見られたくなくて
かぶらなかったのが
帽子に伝わったような感じで
かわいそうな気持ちになった。

それから1週間ほどして、
そのコンビニへ行った帰り、
ふと道の脇を見ると
帽子が木にかぶせられていた。
誰かが拾ってかけてくれたのだろう。

背の低い、枝のあまりない木だったので
まるで帽子をかぶっている子どものように見える。
私の気持ちを見透かしているようで
ドキッとした。

新品だった帽子は雨風にさらされて
クタクタになっていた。

「恥ずかしいなんて思ってごめんね」
帽子を手に取り、
帰ってきた。

ただ今洗濯中である。

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