オバサンがオジサンに席を譲られて感謝

先日、特急列車の自由席に乗車した。
年に何回か利用する路線だ。
乗車時間は約1時間半。

学校の夏休みの時期だが
これまでも同じ時期に利用して
座れなかったことはないので
のん気に座れるものと思っていた。

しかし、自由席車両に乗り込んですぐ、
それが甘い考えであったことに気づいた。

通路にすでに多数の人が立っている。

次の駅で降りる人がいれば座れるかもしれない。
そんな考えを抱き、
自分が立っている場所から近い席の人が
降りないかなーと周りを見渡す。

しかしながら次の駅に着いた時、
それすら甘い考えであったと知らされる。
誰も降りない。
降りないどころか乗り込んでくる人が行列を作っている。

「すごいなー!!」
乗客の中からため息交じりの声が聞こえた。
「トイレにも行けないなー」
座っている男性がつぶやいている。

新しく乗り込んできた人が多いため
立っている通路も一杯になった。

冷房でお腹が冷えてきた。
日焼け防止のため持っていたストールを
お腹にあてて温めていた。

次の駅に希望をつなげてあきらめて立つ。
次の駅が近づいたころ
座っていた男性が立ち上がった。

座れるか?

と期待したが席には読んでいた雑誌が置かれている。
トイレへ向かったようだが帰ってこない。
すると窓の外をその男性が通り過ぎた。
車両の進行方向前方の乗車口から出て
後方の乗車口からまた乗ったようだ。
トイレが混んでいて別のトイレに移動したのだろう。
しばらくすると戻ってきてまた座った。

そんな中、私の近くに座っていた男性が
席を譲ってくれた。
お腹にストールをあてていたので
調子が悪いと察してくれたようだ
しかし、どう見ても年齢は私より上のようである。
おばさんが自分より年上のおじさんに席を譲られて
座っていいのだろうか?
「そんな訳にはいきません」と
一度は断ったが
あまりに紳士的に譲ってくれたので
お言葉に甘えて座らせてもらった。
冷えたお腹も癒えてきた。

ありがとうございます。

次の駅で
「元気になったので交代しましょう」
と声をかけると、
「職業柄立つのはなれていますから」
と私が降りるまで座らせてくれた。
その男性は立ちながら本を読んでいた。

余裕のある人は違うなー。
何の余裕か。
まず立っていられる体力。
本を読む知性。
先を争って座るのではなく他人を思いやる気持ちの余裕。

ある日ある時間に乗り合わせた車両で
対照的な男性を目撃した。



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